インバウンド対策について

日本政府観光局(JNTO)のデータによると、2023年訪日外客数(総数)の前年比はプラス554%の25百万人でありコロナ前の2019年31.8百万人との比較では約79%まで戻りつつあります。
韓国、台湾、中国、香港、米国が日本へのインバウンド観光客の主要な出身国として挙げられます。

https://www.jnto.go.jp/statistics/data/visitors-statistics

インバウンド対策は中小企業にとっても有効です。インバウンド観光客をターゲットにすることで、売上を拡大する機会が得られます。
外国からの観光客は現地でのショッピングや飲食、観光名所の訪問などを通じて、中小企業の収益の好機となる可能性があります。

ではインバウンド対策としては対応可否を検討すべきことはどんなことがあるのでしょうか?
下記3つの対応策をご紹介します。

外国人向けの案内表示

□基本の接客英語をマニュアル化

具体的にはメニューや案内板、店内の看板などを、複数の言語で提供します。SNSやウェブサイトを活用して、
店舗、メニュー情報などを発信するのも有効です。言語がわからなくても見たらわかる視覚的な提示が大切です。
写真やイラストを使って料理のイメージを伝えることで、言語の壁を乗り越えてメニュー内容を理解しやすくします。

□決済手段の多様化
クレジットカードや電子マネーなど、多様な決済手段で外国人客の利便性を高めます。日本円の現金を大量に持たない
外国人への対応を増やして購入を促進します。

□文化や習慣の案内
日本の食文化やマナーに関する基本的な情報を提供するのも有効です。
特に箸の使い方や料理の注文方法などをビジュアルで提示するのも有効です。

箸はアフリカ諸国の方以外は使える方もいらっしゃいますが文化の違いがありますね。

さらにWi-Fi環境の整備も有効です。

外国からの観光客は、現地での情報収集やコミュニケーションにインターネット接続が必要です。
Wi-Fiが整備されている施設やエリアでは、観光客が滞在しやすくなるので滞在時間を延長する効果が期待できます。
そうするとそこでの体験や情報をSNSなどで発信する可能性が高まります。
これにより、その地域や施設の宣伝効果が得られるだけでなく、他の観光客への情報発信も促進されます。

2024年2月1日開業:「豊洲 千客万来」からインバウンド対応を学ぶ

豊洲に開業した商業施設ですが、インバウンド対応を強化しています。その特徴については、学ぶべき点があります。

□日本の食文化を体験できるメニューを提供

寿司や刺身などの日本料理を味わうことができます。外国人観光客にとって、地元の食材や料理を楽しめることは魅力的な体験となります。

親切でわかりやすいサービス提供

店舗内には多言語対応の案内やスタッフが配置され、外国人観光客が安心して利用できる環境を整えています。

ウェブサイトは複数の言語に対応

外国人観光客が容易に情報を入手できるようになっています。英語や中国語など、主要な言語に対応しています。

外国人向けメニューでの主な注意点

食事に欠かせない、メニューについての注意点です。

アレルギーや宗教的制約の考慮:
外国人向けメニューを作成する際は、一般的なアレルギーや宗教的制約に対応するように配慮しましょう。

アレルギーを引き起こす可能性のある食材を明確に表示することも重要です。
ハラール食品やハラールメニューを提供することで、イスラム教徒の観光客に配慮し、彼らが安心して
食事を楽しめる環境を整えることへもニーズがあります。

□地元の特産品:
地元の特産品郷土料理は、外国人観光客にとって興味深いものです。その土地の文化や歴史を体験
できる機会として受け入れられます。たとえば、寿司や和牛など、地域の名物料理や食材が挙げられます。
日本独特の食材を活用するのも有効です。例としてはわさびや山芋などが挙げられます。

□ヘルシーでバリエーション豊富なオプション:
外国人客の中には、健康志向や特定のダイエットを守る人もいます。例えば、サラダや野菜料理、
グルテンフリーベジタリアン向けのメニューなどが有効です。

いかがでしょうか。ぜひ参考にしてみてください。
またご意見があればぜひお寄せください。

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