【4P戦略シリーズ第3弾】DXを活用したマーケティング ~スシローでみる4P戦略~

飲食店で販促は重要です!
どれだけおいしい料理を提供できたとしてもそれだけではお客様が来ることわけではなく、
販促がしっかりできている必要があります。
また販促は1つだけの方法では効果がでないこともあり、
多角的な面から複数の手段で販促をする必要があります。
販促の切り口として4Pというのがあります。
これは販促活動を
Product(商品)、Place(立地、場所)、Price(価格)、Promotion(プロモーション)
という4つに分けたものです。

今回はスシローの4P戦略から販促事例を見ていきたいと思います

①スシローのProduct戦略:豊富なメニュー / お持ち帰り用ロッカー

スシローは寿司だけのお店ではありません。
ラーメン、スイーツ、コーヒーなど豊富なサイドメニューがあります。
色々なメニューがあるからこそ、
家族連れで行ってもみんなが楽しめるお店づくりになっています。

また、アフターコロナ以降、中食・内食のニーズは高まったと言われています。
そこで中食・内食のニーズの高まりに合わせて
スシローは他店より先に「お持ち帰りロッカー」を設置しました。
これは忙しい会社員に対して、
レジで待たずに商品を受け取ることができるという利便性という付加価値を提供できます。

このようにスシローの製品戦略としては
豊富なメニューと、テイクアウトの手法を他と変えているところが
他のお寿司屋さんと差別化できている点かと思います。

尚、最新のメニューはスシローさんのHPをご確認ください。

②スシローのPlace戦略:都市型への重点出店 / 新業態への出店

スシローは寿司だけのお店でスシローのターゲットは家族連れのお客様です。
そのため、これまでロードサイド(郊外店舗)に多く出店してきました。

そして、今後の出店計画としては2023年9月度の中期経営計画によると、
都心部に重点的に出店する計画のようです。
人が増加するところに多く出店することで、より収益性を確保するとのことで
Google mapを見てもスシローは主要駅に出店しているのが見て取れます。

さらに今後は居酒屋業態の杉玉も拡大していくようです。
ターゲットを会社員に変えることで、新しい顧客層を取り込むことができます。
既にスシローが出店した場所に新たにスシローを立ててしまうと
カニバリーゼーション(顧客の取り合い)が発生してしまうので、
ターゲット層を変えることで、カニバリーゼーションを回避する戦略とも取れます。

③スシローのPrice戦略:分かりやすい3つの価格(プライスライン)

スシローは以前は100円均一という価格でした。
ただ度重なる原価高騰もありスシローも値上げはしております。
その際に現在の3つの価格に変更しています。
価格帯は150~290円と、
手軽にお寿司を食べれるお店となっています。
また、お皿の種類が3種類というのも、覚えやすく安心してお寿司を食べれます。

④スシローのPromotion戦略:家族連れをターゲットとしたプロモーション

寿司を食べれるお店はいっぱいあります。
そんな中でもスシローに来てもらうための理由付けが必要となります。
スシローは価格帯はお手頃で、ターゲットはファミリー層です。
そのため、子供が来てもらいやすいコラボ戦略を取っています
例えば、2023年の7月にアニメのハイキューとコラボをしたり
2024年には原神とコラボをしています
これによりファミリー層に来てもらう来店動機を作っております。

そして、来店したファミリー層にはも
デジローという大型スクリーンでゲームもでき、
楽しんでもらう仕掛けにもなっています。
こちらは実験段階で、まだ国内数店舗しかありませんが、
今後拡大していきそうです。

デジローについては以前記事にしておりますのでこちらもご覧ください。

スシローの新戦略“デジロー”とは何か?~飲食業界におけるDX~

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まとめ

スシローを4Pでまとめてみましたがいかがでしょうか。
各企業の戦略をより詳細に把握したい場合は
新中期経営計画に記載されているので見て頂くと、新たな気づきがあるかもしれないです。

他の企業の4Pも以下にまとめていますので、ぜひ他の記事も読んでみてください。

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