お持ち帰り!には対応していますか?

飲食店でお客様が食べ残しを持ち帰りたい!とおっしゃった場合に対応している飲食店としていない飲食店がありますね。

お持ち帰りをOKとする場合の一般的な注意点、特に衛生面からの視点をご紹介します。

厚生労働省の留意事項のご紹介

日本では、食べ残しを持ち帰ること自体に特定の法律は存在しないようですが、飲食店は食品衛生を遵守する必要があります。厚生労働省のHPでは、食べきれなかった料理を持ち帰る際の留意事項として下記をあげています。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/01_00022.html

~以下引用です~

食べきれなかった料理を持ち帰る場合は、食中毒のリスクを十分に理解した上で、ご自身でしっかり管理しましょう。

飲食店の方へ

■持ち帰りの希望者には、食中毒等のリスクや取扱方法等、衛生上の注意事項を十分に説明しましょう。

■持ち帰りには十分に加熱された食品を提供し、生ものや半生など加熱が不十分な料理は、希望者からの要望があっても応じないようにしましょう。

■清潔な容器に、清潔な箸などを使って入れましょう。

■水分はできるだけ切り、残った食品が早く冷えるように浅い容器に小分けしましょう。

■外気温が高い時は持ち帰りを休止するか、保冷剤を提供しましょう。その他、料理の取り扱いについて、注意書きを添えるなど、食中毒等の予防をするための工夫をしましょう。

持ち帰りの一般的な留意点

  • 消費期限の明示

持ち帰りの際には、食品の安全な消費期限を顧客に明示することが望ましいです。

  • 包装の適正化

食べ物が安全に持ち帰れるよう、適切な容器や包装を使用する必要があります。特に、汁物やソースが漏れないように注意する必要があります。

  • 衛生面からの注意事項

適切な温度管理

食べ物が傷まないよう、持ち帰りの際には適切な温度で提供することが重要です。特に、生鮮食品や乳製品、肉料理は冷蔵保存が必要です。

  • 清潔な容器の使用

食べ物を持ち帰る際には、清潔で食品に適した容器を使用します。容器が不適切だと、食べ物が汚染されるリスクがあります。

  • 手洗いと衛生管理

スタッフが食品を扱う前に手をしっかりと洗い、衛生管理を徹底することが重要です。

その他の注意事項

顧客への説明

持ち帰り食品の保存方法や消費期限について、顧客に十分に説明することが重要です。例えば、「この料理は冷蔵庫で保存し、24時間以内にお召し上がりください」といった具体的なアドバイスを提供します。

法律および規制の確認

地域によっては食品に関する特定の規制がある場合がありますので、地域の保健所や食品安全のガイドラインを確認しておくことが必要です。

食中毒対策

持ち帰りの食べ物が原因で食中毒が発生した場合、飲食店の責任が問われる可能性があります。そのため、持ち帰りの際には可能な限りリスクを低減する対策を講じることが求められます。

環境省・農林水産省の取り組み事例 「mottECO(もってこ)」

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/170516.html

https://www.env.go.jp/recycle/food/motteco.html

環境省・農林水産省では表記の取組をしています。ご参考に引用し、ご紹介します。

外食時には食べきることが大切ですが、どうしても食べきれない場合については「mottECO(もってこ)」(食べ残しを持ち帰る行為の愛称)を利用者とお店の相互理解のもとで取り組んでいただくことについて推進しています。
飲食店の方や、自治体の方がご利用いただける「mottECO(もってこ)」の普及啓発資材について、環境省HPにおいて申請の上、ご利用いただけますので、食品ロス削減に向けた普及啓発に是非ご活用ください

まとめ

飲食店でお客様が食べ残しを持ち帰る場合、法的な問題は直接的には少ないものの、食品衛生法を遵守し、衛生面と安全性を確保することが最も重要です。
適切な温度管理、清潔な容器の使用、消費期限の明示などの対策を講じることで、顧客に安全で安心なサービスを提供することができます。

食べ残し料理の「持ち帰り」は自己責任の範囲で

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/attach/pdf/170516-1.pdf

消費者庁、農林水産省、環境省、厚生労働省が上記を案内しています。  

~下記引用です~

食べ残し料理の「持ち帰り」は自己責任の範囲で

飲食店等で提供され、数時間、常温に置かれた食べ残し料理は、提供後すぐの状態の料理と比較
し、食中毒リスクが高まります。食べ残し料理を持ち帰る場合は、食中毒リスクを十分に理解した
上で、自己責任の範囲で行うようにしましょう。

飲食の事故は人の命に関わります。くれぐれも慎重な対応が必要ですね。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です