スタッフが辞めない職場づくり ~インターナルマーケティング~
良い飲食店というのは、おいしい料理を提供するだけでなく
落ち着いた場所で食事ができる環境なども提供しています。
それらを支えているのはスタッフによるきめ細かいサービスかと思います。
スタッフが辞めずに定着してもらうことで、サービス品質を向上することができるので、
スタッフの定着というのは飲食店にとっては非常に重要です
そこで、今回はスタッフが辞めない職場環境をつくるにはどうすればよいかをお話したいと思います。
目次
そもそも飲食店は離職率が高い!!
以下のグラフは大学卒業者における3年目までの離職率をグラフにしたものです。
産業全体では32.2%なのに対して、宿泊業、飲食サービス業は50.2%と業界より高いです。
また、最近ではコロナ禍で対面を避ける傾向があり、
飲食店で働きたい人が減り、更に飲食店のスタッフの離職率が上がっているという話も聞きます。
また、飲食店はどこも人手不足で急にスタッフが抜けてしまうとシフトを組むのが困難にもなります。
これらスタッフの離職を防ぐにはどうしたら良いのでしょうか?
離職率を下げるための取り組みとは?
離職率を下げるための方法として、以下のようなことがあります。
- ①採用時に仕事内容を明確に伝える ~雇用のミスマッチの防止~
- ②モチベーションを上げる取り組みをする ~内発的動機付け~
- ③ITを活用して労働条件の改善する ~セルフオーダー~
一つずつ見ていきましょう
①採用時に仕事内容を明確に伝える ~雇用のミスマッチの防止~
雇用時のミスマッチを防ぐために、アルバイトの面接時に具体的には以下のような方法があります。
・仕事のことを正直に伝える。
・店の雰囲気、風土を明確に伝える。
・面接時に具体的にやりたいこと、入りたい日数、時間帯を確認する。
面接の時点で、業務内容を明確に伝えて、納得してもらってから採用することで
スタッフ側も仕事を始めてから「こんなはずではなかった!」というケースを防ぐことができます。
教育してから辞められてしまうと、教育にかけた時間/コストが無駄になり、
スタッフにとっても店側にとっても良いことはありません。双方が納得した上で採用することが大切です。
②モチベーションを上げる取り組みをする ~内発的動機付け~
飲食店は短調作業になりがちです。そこで、明確な数値目標を設定し、クリアしたらスタッフの頑張りに報いるようにしましょう。
頑張りに報いる方法としては、給料、時給を上げるという方法もありますが、
それだけではなくスタッフを褒めてあげるということでも十分です。これを内発的動機付けと言います。
褒められた社員は仕事に対してやりがいを持ち、効率性も向上していきます。
お店にとって模範となる行動をしたらスタッフを褒めてあげるという職場の環境づくりが、
良いサービスの提供には重要になってきます。
③ITを活用して労働条件の改善する ~セルフオーダー~
飲食店は長時間立ちっぱなしで仕事をすることも多いです。
そこで極力、スタッフへの負荷を下げるためにITツールを導入するもの良い方法です。
例えば、タブレットを使って料理の注文を取るなどです。
これはマクドナルドや焼き肉ライクなど大手チェーン店で導入している方法でセルフオーダーという方法です。
最近では初月無料など、安価に開始できるサービスもあるようなので、中小飲食店でもコストを抑えて導入することもできます。
例えば以下のようなものもあります。
ITに任せられる部分はITを使って業務効率化し、
スタッフはITで出来ない部分を実施するよう検討してみても良いかもしれません。
参考①:スマレジ
参考②:ゆびレジ
離職率を下げることで、サービス品質は向上する!
スタッフが辞めずに定着することでサービス品質は向上していきます。
下図のように、会社から従業員とベクトルが向かっている「インターナルマーケティング」がサービス品質の向上には重要です。
具体的には以下のような流れです。
①従業員満足度が上がる。
↓
②スタッフが辞めない(スタッフの離職率が下がる)
↓
③スタッフが定着することでサービス品質が向上する
↓
④お客様にも質の高いサービスを提供できる
↓
⑤顧客満足度が向上する。
このように、①従業員満足度を向上することが、スタッフの離職率を下げて、結果的には、⑤顧客満足度の向上につながります。
飲食店運営の際にはお客様も大事ですが、従業員のことも考えてあげる必要がありますね!
従業員満足度を向上する方法は今回紹介したこと色々な方法があるかと思います。
ぜひ、働きやすい環境づくりを目指してみてください。