飲食店の販促イベント 効果的な企画~実行までの手順
販促イベントは、短期的な売上アップ、新規のお客様の初来店、常連客の再来店、お店のブランディングなど、やり方によって様々な効果が期待されます。飲食店の皆さんも、これまでに様々な販促イベントを企画されてきたのではないでしょうか。
ただし、高い販促効果を得るためには、いくつかポイントがあります。今回は、そんな飲食店の販促イベントのコツをご紹介します。
目次
1.販促イベントの目的とターゲット層を明確に決める
販促イベントを成功させるためには、「販促イベントの目的とターゲット層を明確にすること」が非常に重要です。理由は、目的やターゲット層によって、この後決めるイベントの企画内容や告知方法などが全て変わってくるからです。
目的とターゲットの例:
例1【目的】ディナー前の夕方の売上を短期的にアップしたい 【ターゲット】新規顧客
例2【目的】オープンしたばかりなので、お店の認知度を向上したい 【ターゲット】新規顧客
例3【目的】常連客にこれからもリピーターとして通ってもらいたい 【ターゲット】常連客
注意点は、一度に色々な目的やターゲット層に向けないことです。中途半端な企画内容になってしまい、期待する結果が出なくなる可能性があります。ぜひしっかり絞り込んで、明確にしましょう。
2.目的に合わせた数値目標を立てる
次に、目的に合わせた数値目標を立てます。数値目標にすることで、効果を判断しやすくなります。
例えば、前項「1.」で挙げた例のうち「例1」で考えてみます。
【目的】ディナー前の夕方の売上を短期的にアップしたい
【ターゲット】新規顧客
の場合、
【目標】売上金額○○円/日、来店客数○○人/日
などが考えられます。
このほか、目的が「認知度向上」のときは、「SNSの新規登録者数」などもいいでしょう。
3.目標を達成できるイベント内容を企画する
引き続き、前項の事例について考えてみます。
【目的】ディナー前の夕方の売上を短期的にアップしたい
【ターゲット】新規顧客
【目標】売上金額○○円/日、来店客数○○人/日
とした場合、
【イベント内容】16時~18時来店限定でビール300円や限定メニューを提供する「ハッピーアワー」企画
などが考えられます。
また2.で決めた目標から逆算して、イベントにかけられる予算も計算します。
4.販促イベントに必要な人員・材料・備品等を手配する
販促イベントの内容が決まったら、必要な人員や食材などを手配します。
例えば、
【目的】ディナー前の夕方の売上を短期的にアップしたい
【ターゲット】新規顧客
【目標】売上金額○○円/日、来店客数○○人/日
【イベント内容】16時~18時来店限定でビール300円や限定メニューを提供する「ハッピーアワー」企画
の場合、
【準備すべきこと】16時~18時のスタッフの増員、ビールの追加仕入れ、限定メニューの材料仕入れ…
などがあります。
5.販促イベントの告知や宣伝をする
販促イベントの開始に向けて、告知や宣伝を行います。イベント開始の数日前~数週間前など余裕を持って行いましょう。そしてここでも、目的やターゲット層に合わせて検討します。
例えば、上記のイベントの場合、店舗前のポスター掲示やチラシ配布などで通行人の来店を促す、などが考えられます。
6.販促イベント実施後に、結果を分析評価する
販促イベント終了後は、立てた数値目標に対して何%達成できたか分析して、今後に活かしましょう。
またイベント期間中には、お客様に来店理由や、どの広告でイベントを知ったのか、イベントの満足度などのアンケートも取ると、イベントの評価分析に活かせます。
7.販促イベント後も引き続き来店してもらえるよう施策を打つ
販促イベントの費用対効果を高めるため、イベントで来店いただいたお客様に対して、今後の通常営業でも来店いただけるよう施策を打ちます。
例えば店舗の公式LINEに登録いただいた方にワンドリンクサービスの特典を付けて、登録を促し、今後の販促イベント情報を継続的に発信する、などがあります。
いかがでしたでしょうか。初めから高い販促効果を目指すことは難しいかもしれませんが、目的とターゲット層を明確に決めるところからスタートして、実行と検証を繰り返してみてください。
当研究会では、飲食店様の販促活動の支援も行っております。
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