インバウンド需要を掴む!飲食店の施策と落とし穴

最近、訪日外国人客が増えてきました。山手線に乗っていても周りを見渡すと外国人が増えており、「なんだか、元の日常に戻ってきたな」と思う今日この頃です。コロナにより大打撃を受けた飲食業ですが、そろそろ反転攻勢を仕掛けてもいい時期なのかもしれません。そこで今回はインバウンド客が増えている現状に対して、どのようにインバウンド客を増やしていくべきかについてまとめてみます。

日本食に興味あるインバウンド客が増加中!

日本政府観光局(JNTO)によると、2025年8月の訪日外国人旅行者数(推計値)は前年比16.9%増の342万8000人となり、8月として初めて300万人を超えています。地域別にみると、中国が101万8600人(前年比36.5%増)、韓国が66万900人(同8%増)、台湾が62万700人(同10%増)、香港が22万6100人(同8.3%減)、米国が19万4500人(同11.7%増)の順となっています。

また、訪日客は日本食への関心が高いとのデータもある。観光庁による訪日外国人消費動向調査(令和5年)では、訪日前に最も期待していたのは「日本食を食べること」が36.0%。2位の「自然・景勝地観光」(11.5%)や3位の「ショッピング」(8.6%)に大差をつけており、「日本食を食べる」という経験への関心度合いが高いです。日本食への期待感は近年高まるばかりで、元年の調査より8.4ポイントも上昇しています。つまり、訪日客にとって、日本食を食べることが非常にHOTな体験といえるかと思います。

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では、どのようにインバウンド客を取り込むの?

具体的には以下のような方法が考えられます

①外国語メニューや英語・中国語・韓国語などのセルフオーダー対応を整える
②オンライン予約・多言語予約システムを導入する。
③その土地を活かした料理・体験価値を高める
④直観的にわかる写真・動画をSNSで投稿する

以上のような方法が考えられます。

①②についてはどの外国人をターゲットとするかも重要です。自社のテーマに合うターゲットはどこか、その土地に訪れる外国人はどこの国の人が多いか、など様々な視点からの分析が必要そうです。外国人の文化・宗教によって、店舗側の施策は変わってきますので、その点についても検討が必要です

③については、地方の郷土料理や体験型イベントなども良いかもしれません。インバウンド対応に限ったことではありませんが、人は体験価値を重視することで口コミにもつながりやすいと思います。

④のマーケティング施策でどのようにインバウンド客に訴求していくかも重要ですね。SNSや動画で、調理過程(煙モクモク)や調理後の断面、ジューシーなシズル感などライブ感のある内容だと外国人にもわかりやすいかと思います。

インバウンド客を取り込むことのデメリットもある!~地元の顧客離れ~

ただし気を付けないといけないこともあります。それはインバウンド客を取り込もうとすることで、地元の客が離れていってしまうことです。ターゲットは分散すればするほど、お店のコンセプトの軸が曖昧となりブレてしまいます。

「二兎を追うモノは一兎も得ず」ではないですが、地元離れを起こさないようにしたいところです。まずは、地元客なのか、インバウンド客なのか、どちらをターゲットとして訴求するかを決めることが重要です。お店の顧客数、客単価増加につながるのかについて、改めて考えてみるのもいいかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。私としては、日本人の人口数減少により、新しい顧客を獲得していくという意味でインバウンド客を取り込んでいくことには肯定的です。しかし、それによるデメリットもあります。そのことを頭の片隅に置きながら、うまくお店を盛り上げていってほしいと思います。

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