飲食店の出前サービス利用の注意点
コロナウイルスの影響もあり、出前サービスを行う事業者や活用する店舗が増えました。
具体的にはウーバーイーツや出前館といったサービスがありますね。
今までも宅配ピザやお蕎麦屋さんなど、出前サービスはあったのですが、大きな差異として
今までの出前=「店の従業員がお客さんのところに配達する」
新しい出前=「外部の業者が受注・集金を行いお客様への配送もする」
こういった違いがあります。
お店側のメリット
①店が自分で出前をするための固定費・維持コストが少なくて済む事。
・配達の人員
・配達をするバイクなどの設備の導入費・維持費
・注文応対際(電話・WEB)導入・維持費・人件費
・回収の金銭管理
②店はランチや夕食時などに忙しい時間帯には人員が割けなくても対応出来る事
→店の席数以上の売上を上げることも可能です。
③注文がこなくても、投資コストが少ないので大きなリスクがかからない事。
があります。
お店側のデメリット
①売掛金となり、回収に時間がかかるので、その間の運転資金対応が必要
→通常出前をした場合は現金が多いので、即回収ですが、業者を使った場合には即日即現金とはならず
入金までの間は運転資金が必要となります。
(契約によって違いますが、入金は売上の翌月といったケースもあるようです)
②売上のXX%を手数料として支払いが必要
→もともと小売店は利益率が低いので、そこからコストを支払うと利益が減ってしまう。
サービスによって差がありますが、売上の35%設定といった業者もあるようです。
③出前サービスに対応する新たなオペレーションや商品のクレーム発生時の対応などが必要
→配達した商品が遅い、崩れていた、など配送の品質を自社では管理ができないことの影響がある。
配達を行うのは自社のスタッフではないので、コントロールは難しいですね。
出前サービス用に商品の単価を変更して見せる=出前サービスで表示するメニューの方が高い、など、
場合によっては店の価格戦略に反することも発生しそうなので、注意が必要です。
いかがでしょうか。参考になれば嬉しいです。