飲食店の店頭販促の基本
目次
1.「店頭」は売上に直結する重要な「販促」である。
飲食店の店頭は売上に直結する重要な販促の役割を担っています。主な役割としては下記の3つがあります。
店舗の存在を視認してもらう
遠くから視認できること、どんなモノ・サービスを提供している店舗なのかはっきりわかることが大切です。
いわゆる「何屋」なのか、はっきりと認識できるように店舗の存在をアピールすることが販促では大切
入店前の不安を無くす
入ったことがないお客様に対しては、「何屋」なのかに加えて、店舗のコンセプト、価格帯、雰囲気、込み具合がわかることが販促には大切です。
入店への動機づけとなること
入店を迷うお客様に対しては、販促ツールである、①店頭看板、②のぼり、③ウインドウサイン(窓に貼る)④暖簾、⑤バナー、タペストリー、⑥フラッグPOP、⑦立て看板、⑧デジタルサイネージなどが有効です。
いかに「入りやすく」するか、お客様の想定する店舗との「ずれ」を無くすかが販促活動には重要です。
~飲食店ファザード(店舗正面)例~
店頭から情報発信することで、「存在」をアピールし、入店への後押しとなる。安心して入店できる販促誘引をすることで、お客様の入店率を高めます。
2.「お客様が入店しやすい工夫」で最後の一押し ~入店誘引販促~
どの店舗にしようか、入店を迷うお客様が決心できるように後押しする工夫が大切です。
「照明を上手に活用する」
1.店内を照明で明るくして、店外からでも商品やサービス内容が見えやすくする。
2.店内の様子がよく見えるようにして、顧客の不安感を払拭し、入店しやすい安心感を与えます。
3.路面店の場合、太陽光に負けないように(店内が暗く見えないように)照明は明るめに設定する。
4.夜は、外観を明るく照らす照明を設置することが大切です。
照明が少ないと店舗の雰囲気が暗く見え、さらに営業しているのか顧客が判断しにくくなります。
→建物全体を照らす照明を取り付けると、顧客の目につきやすくなり、入店しやすくなります。
「店内がどんな様子か見やすくする」
店内の様子が分かるようにして、顧客が入店を決めやすくする。
→ガラス張りにして店の中と外の境界線をできる限りなくす。店内のお客様が外から見えることが安心感を
醸し出します。
店内の写真や映像を入り口に設置して、雰囲気を伝えることで顧客に安心感を与えることが大切です。
「入り口を広めに設定する」
扉の幅を広げ「入店しやすい」店舗にする
→物理的に入店しやすい店舗にして、入店の決心がしやすい環境を整える。こういったことが「入店」を決断してもらうための重要な販促となります。
3.「入店から注文へ繋げる」販促の工夫
入店後に注文を頂く際に、いかに顧客へ自社製品をアピールして認知してもらうかが販促活動には重要です。
店舗内販促は主にメニューや店内告知(壁・柱のポスター、テーブルPOP)店員の接客がポイントになります。
特に①紙メニュー、②電子端末メニュー(小型ディスプレイ型のメニュー)、③什器POP、ポスター、席上POP(本日のおすすめ等)によるもう一品を踏まえたオーダー提案が大切です。
メニュー
「Zの法則」を意識する
横書きメニューを見る際に、一般的に人間は、まず目線が左上に行き、左上→右上→左下→右下と「Z」の字の流れで視線を動かす法則のこと。
縦書きメニューの場合はまず右上に視線がいきます。
また売りたい商品は、メニューに載せる順番も大切です。
一般的には左側の上に置いたメニューが最も注目され、目に留まりやすいです。
電子端末メニュー(小型ディスプレイ型のメニュー)
基本は紙メニューと同じですが、印刷不要のためデータを更新するだけでメニューが改変できるので、本日のおすすめなど、機動的かつヴィジュアルにメニューを提案することができます。
什器POP、ポスター、席上POP(本日のおすすめ等)
何を頼んだらいいかわからないお客様へ、当店の看板メニューをピンポイントでおススメすることで客単価の向上につながります。当店にきたら是非これは食べてみてください!とプッシュできます。
いかがでしたか。
飲食店の販促は、①いかに入店して頂くか、②いかに注文して頂くか、③いかに満足して頂くか、が重要です。そのためには、入店の候補となるようによい印象で視認して頂き、メニューやPOPでお客様にニーズに合致した商品を注文頂き、総合的に満足を頂けるようにサービスを展開することが販促活動には大切です。
入店前から販促は始まっています。注文から提供まで以外の場面も販促活動には非常に大切です。