飲食店と利益・原価率
突然ですが、自分のお店の利益がどういう構造か把握していますか?
飲食店の大きなコストは食品の原価、人件費、地代家賃(除く自社物件)がありますが、
「事業のどの部分に経費をかけて、売上と利益を創出する源泉とするか」という
お店の基本的なビジネスの仕組みを考えることは大切です。
また、自店で「利益が高い商品」って説明できますか?
一般的に多い答えは「お酒」やドリンクだったり。粉もの(クレープに代表される)メニューだったりします。
おいしい商品を提供することは大切ですが、それでも「原価」を無視しては商売になりません。
そんな、「原価」を効率的に運用するにはどうしたらよいか、の基本を3つ紹介します。
在庫管理の改善
在庫管理がうまくできていないと、品切れによるチャンスロスや、逆に売れない在庫を大量に抱えてロスが発生します。
原価率を適切に低めて利益率を上げるためには、売れ行きと連動して在庫高を管理することでロスを防ぐことが大切です。
そのためには仕入を感覚で行うのではなく、前年の売上データなどを参考に数値化して検討することや、
一度に大量に仕入をせず、小ロットで仕入を行い、品切れと廃棄ロスを減らすことがポイントです。
仕入先の見直し
仕入先をずっと固定していることはありませんか?
常によい仕入先がないか、アンテナを張り巡らすことも大切です。
複数個所に仕入がある場合、仕入先を集約して単価を下げる、新しい仕入先を開拓して単価を下げるなど、
常に仕入先の見直しを検討しましょう。
販売価格を見直す
原材料価格が高騰したにもかかわらず価格を据え置いたままでいると、利益が下がります。
難しいのですが販売価格に転嫁する方法も考えましょう。
顧客目線を忘れず、市場価格とニアな範囲で設定することが重要です。
お客様へ説明して理解を得ることも大切です。